外来だより
外来だより 2009年 8月号
2009年08月01日
先日、なにげなくつけたテレビに映っていたのは、オーケストラと一人のピアニスト。
ピアニストの名前は、辻井信行さん。この名前を聞いてピンと来た方は多いかもしれません。
そうです、6月にアメリカのテキサス州で開催された「第13回 ヴァンクライバーン国際ピアノコンクール」で日本人初の優勝を成し遂げると同時に、「ビヴァリー・テイラー・スミス賞」(コンクールの為に書かれた新曲の最も優れた演奏に対して授与される)を受賞した方です。
辻井さんは生まれつきの全盲で、2歳の頃におもちゃのピアノを弾いたのをきっかけに、4歳からピアノのレッスンを受けるようになったそうです。
いつの間にか聞き入ってしまい、いつも見ている番組を見逃してしまいました。
「ピアノってあんな音が出るのか」とピアノの音の美しさを実感しました。クラシック音楽を聞く機会が少ないので、知らない曲が多かったのですが、とても表情豊かなピアノで、あっという間に時間も過ぎてしまいました。音楽を聴いてこんなにワクワクした気持ちにさせられたのは久しぶりのことでした。
せっかくの夏休み、外出もいいですが、今年の夏は家でクラシック音楽を聞きながら、のんびり過ごしてみるのはいかがでしょうか?
(S.O.)
2009年8月1日