外来だより

外来だより 2019年 6月号

2019年06月05日

6月といえば梅雨の季節です。梅雨の間、布団が干しにくく、なかなか洗濯物が乾かず、嫌になります。そんなジメジメうっとうしい梅雨時期ではありますが、雨は農作物や植物等の自然には欠かせないものです。大切な恵みの雨とも言えます。

梅雨は本格的な夏を前に、晴れた日は暑く雨の日は肌寒く、気温や湿度の変化が著しく体調を崩しやすくなるので注意が必要です。憂鬱な気分になったり、体のだるさ、疲れが取れにくかったり、風邪をひきやすい、頭痛や食欲不振などの症状には、無理をせず、早めの休息、対処が大切です。

又この時期、私たちの生活環境を脅かすのがカビの発生や食中毒です。食中毒

梅雨から真夏にかけてはカビにとって最適環境。気温28度前後、湿度80%ともなればどんなに掃除を行き届かせても、カビは生えます。エサは手のひらから出る皮脂、洗剤や建材まで。全く気が抜けません。水回りの掃除は日頃より多めに心がけたいですね。また湿度を60%代に下げることでカビの繁殖はかなり抑制できます。室内のエアコンのドライ機能や冷房で室内の湿度は容易に下げられますし、晴れた日には自然換気に努めましょう。

そして食中毒の主な原因である細菌、O-157、O-111、カンピロバクター、サルモネラなども、これから夏に向けて増殖が活発になり、食中毒の発生が新聞記事で目立つようになります。飲食店のみならず、家庭で発生することも珍しくありません。特に肉や魚、卵には食中毒の原因となる菌やウィルスがいることを前提として取り扱いには充分気をつけましょう。

食中毒を防ぐためには、原因となる細菌を「つけない」「増やさない」「やっつける」の三原則が基本です。小まめな手洗いと調理用品の調理ごとの洗浄や殺菌。食品を低温保存すること。しっかり加熱して食べることが大事です。またこの時期だけは残った食品、保存して時間が経ち過ぎた物は思い切って処分するようにしましょう。衛生管理に手を抜かず、元気ハツラツな毎日を楽しみましょう。
(I.H)