外来だより
外来だより 2019年 11月号
2019年10月31日
秋が終わり寒さの厳しい冬を迎えようとしています。
この季節になると“冷え性”と言う言葉をよく耳にします。
手や足の先などの末端、または上腕部、大腿部が冷えることを言います。
特に就寝前などこれが原因で寝付けず悩まされている方が多いのではないでしょうか?
今回は“冷え性”の対策について少しお話します。温かい飲み物はもちろんですが、紅茶など発酵させたものが良いです。特にレモンティーは効果がありレモンには新陳代謝を高める働きがあり、血流の改善になるそうです。また、お茶でいえば緑茶よりほうじ茶の方が冷え性の方にはおすすめです。ただし、カフェインが入っているものは身体を冷やしやすいのでノンカフェインのものを選ぶようにしましょう。
次に食べ物ですが冬に収穫される根菜は身体を温めてくれます。冬に必ず一度は食卓に出てくるおでんですが、出汁として使われている昆布や鰹には“グルタオチン”と言い活性化酸素除去作用があり、すべての具材にこの成分が含まれることになるので効果的です。
他にも鉄分を多く含む豚肉やレバー、ひじきや納豆など積極的に取り入れるようにしましょう。
最後に寝る前のストレッチです。仰向けに寝て、鼻から息を吸い、口から吐く腹式呼吸を5セット行った後に両手両足を真上に伸ばし、1分程度ぶらぶら揺らします。揺らすことで血行がよくなり、また全身がリラックスして安眠効果もあります。
このように簡単にたくさんの対策があるので是非試してみてください。冷えは「万病のもと」とも言われますし、症状が重い場合はまれに貧血や低血圧などの血管系の疾患などの病気が隠れていることもあるので気になる方は専門医を受診しましょう。(H.T)