外来だより
外来だより 2022年 6月号
2022年06月01日
温かく過ごしやすかった春があっという間に過ぎ去り夏の始まりを迎えようとしています。雨の日が続きジメジメした毎日、新型コロナもまだ油断ができない状況の中で皆さんどうお過ごしですか?家で過ごす時間が多くなると、さあ今日は掃除でもしようかと浴室など見てみるとカビが生えている!なんてことはありませんか?この時期に私たちを悩ませるのが“カビ”です。
カビは温度が25℃~30℃、湿度が60%以上のときに発生しやすくなります。カビの胞子を吸い込んでしまうと気管支ぜんそくや鼻炎などといったアレルギー症状が出たり呼吸器の疾患である気管支肺アスペルギウス症といって咳や痰、息切れ、微熱が出たりと健康に悪影響を及ぼしてしまいます。
カビが発生する前に今のうちから細めに掃除をしましょう。一番多く発生する場所は浴室です。お風呂から出たら壁に温水のシャワーをかけて飛び散った石鹸や皮脂をなどの汚れを洗い流します。これらはカビの栄養分になってしまうため必ずしましょう。そのあとに冷水のシャワーをかけて流し、浴室の温度を下げます。仕上げに水切りワイパーや雑巾などで水滴をふき取り換気扇をつけましょう。
次にキッチンです。換気扇は料理中だけでなく片付け中も付けて湿気が溜まりにくいようにしましょう。キッチンを使い終わったら汚れを拭き取り、生ごみは早めに処理することが大切です。カビはアルコールに弱いためキッチン用アルコール除菌スプレーを使うのも良いでそうです。
また夏になったら欠かせないエアコンです。使用する前に必ずフィルターの掃除をしましょう。1か月に1度お手入れをすると良いそうです。また、運転後に30分~2時間ほど送風にすることでエアコン内部を乾燥させ、カビが蔓延するのを防ぐことが出来るので付けた後はすぐに電源を切らずに送風運転を試してみてください。
一度カビが生えてしまっても早期発見、対処が出来ればきれいに除菌して元通りが出来ます。出来る対策を実践して辛い梅雨時期を乗り越えましょう。