お知らせ
外来だより 2024年 7月号
2024年07月01日
色とりどりの七夕飾りを目にする頃となりました。皆様、いかがお過ごしでしょうか。各地で夏祭りのイベントが予定されていますが、家庭でもよく行われる七夕まつり。小さい頃から、短冊にお願い事を書いたり、飾りを作った経験は皆さんもお持ちではないでしょうか。
さて、なぜ「たなばた」と呼ばれるようになったのか?古くは「棚機(たなばた)」という言葉がありました。「棚機」とは古い日本の禊ぎ行事で、乙女が着物を織って棚にそなえ、神様を迎えて秋の豊作を祈り人々のけがれを払うというものでした。選ばれた乙女は「棚機女(たなばたつめ)」と呼ばれ、川などの清い水辺にある機屋にこもって神様のために心を込めて着物を織ります。その時に使われたのが「棚機」という織り機です。やがて仏教が伝わると、この行事はお盆を迎える準備として7月7日の夜に行われるようになりました。現在、七夕という二文字で「たなばた」と当て字で読んでいるのも、ここからきていると言われています。
別名「笹の節句」「星祭り」といわれる七夕は、古くから行われている日本のお祭り行事とし、1年間の重要な節句を表す五節句の一つに定められ、今でも広く親しまれています。新暦の7月7日に織姫と彦星が1年に1度だけ、天の川で会える星物語も有名ですね。
毎年、七夕には、願い事を書いた色とりどりの短冊や飾りを笹の葉につるし、星にお願いをする行事が今もなお恒例となっています。皆様の願いが星に届きますように。 さて、いよいよ夏本番。更に増加してくる熱中症。夏の暑い日差しの下で激しい運動や作業をする時だけでなく、体が暑さに慣れていない梅雨明けの時期にも起こります。また屋内にいれば安全というものでもありません。屋内にいても水分、塩分補給を心がけ、我慢せずに、エアコンや扇風機を活用して、室温を適度に涼しく保ちましょう。「暑いけど、少しくらいは我慢しよう」と思い対処せずにいると、急に重篤な状態になってしまうこともありえます。早め早めの対処で安全な夏を過ごしましょう。