お知らせ

外来だより 2024年 10月号

2024年10月01日

 秋が深まり木々が紅葉する時季を迎えました。皆様いかがお過ごしでしょうか。あっという間にもう10月ですね。10月といえば秋です。紅葉の綺麗な景色やお子さんやお孫さんの運動会、町中がオレンジで染まるハロウィンなど様々なイベントがあり楽しい季節ですね。
 さて秋になると外来の患者さんは「稲刈りがあるんや~」とよく耳にします。別府でお米を育てている方も多いのではないでしょうか。約1年でどのようにお米が育つのか気になり調べてみました。
 まず1月~5月中旬で田んぼの準備をします。田起こし、入水、土を柔らかくしたら表面を平らにする代掻きを行います。また種籾の準備、処理、を行います。種籾とは稲の種にあるもみ殻のことです。種まきをするまえに選種→消毒→浸種→芽出しという作業をします。4月~6月で苗づくりです。よく目にする田植えは5月~8月に行います。昔は手作業でしたが今は機械を使い等間隔に植えていきます。その後水の管理をします。晴れの日が続いたり、逆に雨が多く降ったりするとその都度調整を行います。雑草防除では除草剤を使ったり除草機で雑草をとったりします。病害虫防除も欠かせません。薬剤を使用し防ぎます。様々な作業をしてここまで終わるとやっと9月下旬から収穫になります。実りが進み、穂が黄金色になると収穫の適期です。そして乾燥させ籾摺りと選別をし、ようやく食べられるようになります。当たり前にお米が手に入り、食卓に並びますが改めて大変さがわかりました。最近は作業をする方の高齢化が進み、農業をする方の数が減ってきています。お米を育てるのも1から手作業ではなく機械を使ってできるようにはなりましたが、まだまだ人間の手が必要です。大事にしていきたい技術です。農業をする皆さんは無理をしすぎず、お体に気をつけてくださいね。