お知らせ

外来だより 2024年 11月号

2024年11月01日

 大気が冷たくなり寒さが深まって参りましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

11月は急激な気温や気圧の変化により自律神経のバランスが崩れやすくなります。また、気温が低くなり空気が乾燥することで様々な感染症が流行します。

 具体的な感染症としてはインフルエンザや新型コロナウィルス感染症、感染性胃腸炎(ノロウィルス)などがあげられます。ウィルスや細菌などの病原体が、口や鼻などから体内に侵入して増殖することで発熱や咳、下痢などを引き起こします。新型コロナウィルスやノロウィルスは飛沫(くしゃみ等をした際の細かい水滴)よりさらに小さな粒子で空気中を長時間漂うことができます。

 では、感染症を予防し広げないために私たちに何ができるのでしょうか?

 まず、手洗い。これは感染対策の基本となります。十分に石鹸を泡立ててから丁寧に洗いましょう。次にマスクの着用。体調が悪いときや人混みなど必要に応じてマスクの着用をしましょう。新型コロナウィルスは第5類(国が必要な情報を国民や医療関係者に提供・公開していくことで発生・蔓延を防止すべき感染症)に分類されるようになりましたが、当院では高齢者の方々をはじめとする重症化リスクが高い方も来院されるため、不織布のマスクの着用をお願いしております。来院の際にはご協力をお願い致します。そして換気。対角線上の2方向の窓をあけて空気の流れを作り、十分な外気を取り入れることでウィルスを室内から追い出します。また湿度を上げ、ウィルスの生存しにくい環境を作る加湿なども有効です。

 ウィルスは、気温が15度以下、湿度40%以下になると表面の水分を失い、空気中に浮遊しやすくなります。そのため、生存時間も長くなってしまいます。これからまだまだ気温が下がってきますので、冬に向けてしっかりと感染症対策をしましょう。