お知らせ

外来だより 2025年 4月号

2025年04月01日

 最強寒波と言われていた冬が終わり、やっと暖かく過ごしやすい季節となりました。みなさん、お変わりなくお過ごしでしょうか。

 暖かくなってくるとうれしい反面、厄介なのが花粉の到来です。既に、苦しんでいる方もいらっしゃると思いますが、環境省から出されている「花粉症環境保健マニュアル」の情報によると、今や日本人の2人に1人は花粉症だと推定され、多くの方が花粉症に悩まされています。

 日本で、花粉量が圧倒的に多いのはスギ・ヒノキ花粉で、スギは日本列島に広く分付されており、現在のスギ林の多くは戦後に植林された人工林だそうです。スギは樹齢25年から30年になると花粉の生産量が多くなり、現在の多くのスギ林は樹齢30年以上になり、花粉量も多いため患者数も増加傾向にあると言われています。
そのため政府は令和5年に花粉症に関する関係閣僚会議により「発生源対策」「飛散対策」「発症・暴露対策」の三本柱を決定しました。発生源対策では、スギ人工林の伐採・植替え等の加速化。スギ材需要の拡大。飛散対策では、スギ花粉飛散量の予測精度向上支援。発症・暴露対策では、花粉症治療薬増産、研究開発。花粉症予防行動の周知、企業等の取組推進。と、対策が進んでいます。「10年後、花粉発生源のスギ人工林を2割減少、将来的(約30年後)には、花粉発生量の半減を目指す。」という目標も立てています。

花粉症の辛さや苦しみは、花粉症ではない方にはなかなか想像しづらい事ですが、ここまで政府が対策に動いていると知ると、命にかかわるわけではないですが大変、辛い病気だと思い知らされます。
最近では、小さなお子さんでも花粉症を発症しているケースもあるようで、花粉症シーズンと受験シーズンが重なるために対処療法ではなく、小さいころから治療を始めることも多いようです。 花粉症にもともとなりにくい体質の方もいらっしゃいますが、たくさんの花粉に暴露され続けると発症する可能性もありますので、花粉症対策に加えて、感染症対策としてもマスク着用を今後もお勧め致します。