外来だより
外来だより 2013年 10月号
2013年10月01日
朝夕と日中では気温の差が大きく体調を崩しがちですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
斜視や弱視で定期的に外来を受診しているお子さんは運動会の練習の疲れはなんのそののようで元気に検査にやってきます。3歳児半の検診や就学前検診、中には学校の視力検査で弱視や斜視が見つかるお子さんもいます。
別府市では3歳児半の検診は眼科については主に問診と自宅での視力検査で異常がないかを検出します。
「家ではふざけてしまって視力検査がきちんとできなかった」「片方の目が見えにくそうだった」「目の位置が気になる」などの理由で眼科の受診を勧められたお子さんもいらっしゃいます。
当院では、器械で目の屈折状態(遠視、近視、乱視)の検査、視力検査、眼位検査(目の位置の状態をみる検査)、立体視検査(両眼をうまく使ってものを立体的にとらえることができるか調べる検査)を主に行います。検査で声をかけると、中には元気よく返事をしてくれるお子さんもいますが、ほとんどのお子さんは不安そうにお母さんにしがみついたり、慣れない場所ということもあってモジモジしている場合が多いです。
少しでも不安を取り除けたらといろいろ声掛けをしながら検査を行うのですが、特に視力検査は自覚的な応答をもとに検査を行うので最後まで検査ができないこともあります。3歳くらいのお子さんは集中力も続かず検査の途中であきてしまったり、なかなか上手く答えられない子もいます。
視力の発達には個人差もあり、一回きりの受診では弱視や斜視の診断ができないこともあるため、ご自宅で視力検査の練習をしていただき、検査に慣れてもらうためにも何度か受診をしていただくこともあります。
斜視や弱視は早期に発見し、治療をすることが大切です。「うちの子は集中力が続かない」「見えているのか分からない」と不安に思う親御さんも多いとは思います。検診で異常が見つかった場合はきちんと眼科を受診し、検査を受けていただけたらと思います。
(S.O)