外来だより
外来だより 2014年 10月号
2014年10月02日
10月10日は目の愛護デーです。
これは、10.10を横にすると、人の顔の目と眉に見えるからだそうです。
その歴史は古く、始まりは70年以上前の1931(昭和6)年。失明予防の運動として、10月10日を「視力保存デー」と定め、中央盲人福祉協会主催、 内務省、文部省の後援で毎年活動を始めたのがきっかけです。 1938(昭和13)年から1944(昭和19)年までは、9月18日を「目の記念日」としましたが、 1947(昭和22)年に再び10月10日を「目の愛護デー」と定めました。現在は、厚生労働省が主催となり、全国で目の健康を促す活動が開催される日となっています。
大分県では大分眼科医会主催で、昭和56年に大分市、昭和59年には別府市で市内の眼科医4,5名で、特別養護老人ホームへの訪問診療が始まりました。
当院では、別府部の初回から理事長が、現在では引き続き院長が参加して、訪問先の入所者全員を対象に、移動が困難な方々に対してはベットサイドで診療を行い、日頃眼科受診の機会に恵まれない入所者の方々に、大変喜んでいただいています。
今年の目の愛護デーのスローガンは、「たまにはウインクして見よう!―右目と左目、見えかたは同じ?」
両眼で見ていると、一方の目の異常に気がつかないという事があります。これは、両眼の視野はほとんどの部分で重なり合っており、一方の目に見えにくい部分があっても、他方の眼で補って見ているためです。見え方がおかしいと感じた時は、片目ずつ覆って見え方を確認してみましょう。2大失明原因である緑内障や糖尿病網膜症も、初期には自覚症状が全くありません。しかし早期発見・早期治療で病状の進行を遅らせ、失明を防ぐことができるようになってきました。
あなたの目の健康を守るため、年に一度は眼科専門医を受診しましょう。
(M.N)