外来だより

外来だより 2019年 1月号

2018年12月28日

明けましておめでとうございます。みなさまにはお健やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。

昨年の夏は猛暑となり、大分県内でも多くの熱中症の患者さんが病院に搬送される事態となりました。小中学校においてはプールの水温が上昇しすぎて遊泳禁止となる地区もありました。ご年配の方々にはさぞかしつらい過酷な夏となりました。なんとかならないものかと医療関係者も頭を悩ませていました。

当院にとっては、加齢黄斑変性症、糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症の患者さんの増加に伴い、こういった疾患に対する治療、いわゆる抗VEGF薬治療が増加し、高齢化社会の到来を肌で感じる1年となりました。治療件数があまりに多く、現在は金曜日の午前中もこの治療に費やしており、一般外来を休診せざるを得ない状況です。ご迷惑をおかけしておりますが、皆様のご理解を賜れますよう何卒お願いいたします。

また、点眼薬の治験も数多く行っており、昨年12月には当院にて治験を行った緑内障の点眼薬が発売されました。これは眼圧を下げる力が強く、その割にまつげが伸びるといった副作用が少なく、緑内障患者さんへの力添えになれると思います。少しずつではありますが、社会に貢献できる範囲が拡がったと実感しています。

さらに、医療関係者の働き方改革に関しても、少しずつではありますが、当院においても実行してゆきます。医師、職員を含め、国民とともに健康的で効率的な働き方を考えなくてはならない時期に来ていると感じます。職員に笑顔がなければ患者さんに接しても優しくできません。ご来院の皆様のご協力を是非ともお願いする所存です。

今年も患者さんの満足度の高い医療機関を目指して職員一同努力する次第です。

新年が皆様にとりまして、希望に満ちた明るい年になりますことをご祈念申し上げ、年頭のごあいさつといたします。いのしし 6