外来だより
外来だより 2019年 4月号
2019年03月30日
春の気配もようやく整い、心浮き立つ今日この頃、お元気でいらっしゃいますか。さて待ちに待った新元号が「令和」と発表があり、新しい時代に向け、日本中が湧きあがっています。いよいよ平成も残すところ1カ月を切ってしまいました。
アンケートで平成という時代の一番良かった事の第1位は「戦争が日本でなかった事」でした。昭和で戦争を経験し、戦後の貧困を経験し、そして語り継がれ・・・。平成は平和の続く時代であることが切実な願いであったと思います。
平成は本当に平和であったのか。振り返ると、宮崎元死刑囚による無作為な小学生殺害事件に始まり、地下鉄サリン事件、酒鬼薔薇聖斗事件、和歌山毒物カレー事件など動機不明の不可解な事件が相次ぎました。一方で災害も数多く、雲仙普賢岳大火砕流災害、阪神淡路大震災、東日本大震災、御岳山噴火災害、熊本地震など、50年、100年に一回という大災害が30年の間に次々と発生しました。地球になんらかの異変が起きはじめていると感じる人が増え、安心安全を願う風潮がますます強くなっていると言えます。
その一方で2000年代に入ると情報技術(IT)、デジタル時代となりスマホやインターネットがライフスタイルを大きく変えていきました。様々な情報を好きな時間に手にする事が出来、買い物や遠く離れた人、企業とネットを通じて取引をするのが当たり前になってきました。又、人工知能(AI)の開発への注目は留まることなく世界中でこの技術を取り込みビジネスに活かそうとしています。
この技術が戦争や犯罪に利用されることなく平和で安全で豊かな社会へ活かされて行くことを願います。新しい時代が始まります。皆さんはどんな時代になって欲しいと思いますか。いつまでも皆様の心が豊かでありますように。
(M.T)