外来だより

外来だより 2020年 7月号

2020年07月01日

日ごとに暑さが増してまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。緊急事態宣言が解除され1カ月を超えましたが、今年はマスク生活を抜けられず、ことのほか暑い夏となっている事と思います。終息を迎えるまでは1人1人が外出の仕方を考え、感染症対策を怠らない生活スタイルを見出しながら頑張っていくしかありません。

さて、先行きの不安な毎日、仕事や外出時のマスク生活は体力の消耗が激しすぎます。また、家にずっといると運動不足や思考力の低下、ストレスなどさまざまな問題が出てきます。ストレスを感じると自律神経の働きが乱れ、免疫機能もダウンして疲れを招きます。疲労の蓄積を防ぐには、ストレスをため込まないこと、しっかり休息を摂る事が大切です。

夏の疲れを遠ざけるのに、何より大切なのは質の良い睡眠です。睡眠中深い眠りであるノンレム睡眠に達するとメラトニンをはじめ、成長ホルモンなど多くの種類のホルモンが分泌され目や脳等の細胞が修復され、疲労回復につながります。心身共に健康な状態を保つには睡眠が不可欠なのです。

そこで睡眠のコツですが、①寝る前に携帯電話等の画面を見るのはやめましょう。液晶画面からの光は脳を興奮させる作用があり、睡眠の質が低下する原因になります。

②食事は早めに。夕食はできれば就寝の3時間前には済ませておきましょう。胃に食べ物が残っていると胃腸が働き続けるため睡眠が浅くなることもあります。

③室温や湿度を上手にコントロール。人間の睡眠サイクルは、寝始めの3時間がもっとも眠りが深いので、寝苦しい夜、エアコンを使う場合は26~27℃の設定でタイマーを2~3時間セットします。この時間にぐっすり眠ることが翌朝の目覚めを良くします。

④体に合った寝具選び。首や肩に負担のかからない体に合わせた枕や布団に敷くだけで涼しさを感じられる接触冷感のシートは夏の定番アイテムですね。

⑤朝日をあびる。起床して朝日を浴びると体内時計がリセットされ、およそ15時間後に眠気を促すホルモン、メラトニンが増加。睡眠リズムが整います。

疲れをとるには時間だけではなく質も重要です。その日の疲れはその日の睡眠でしっかりリセットするのが理想です。暑い夏、疲れを溜めず、コロナに負けない体づくりを心掛けましょう。

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さて当院では、今しばらく入院患者さまへの面会制限や来院時の手指消毒およびマスク着用など、引き続き最大限感染対策に努めております。1日もはやく事態が終息に向かい、元の生活に戻れる事を祈るばかりです。